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セキュリティ専門家 5,400 名を調査したレポート「The IT Security Team: 2021 and beyond」を公開

パンデミックが 2021 年以降 IT セキュリティチームに及ぼす影響について分析した新しいレポートをソフォスが発表しました。

ソフォスが新たに発表したレポート「The IT Security Team: 2021 and Beyond」では、2021 年以降、世界中の IT セキュリティチームにパンデミックが及ぼす影響を分析しています。

このレポートでは、世界 30 か国 5,400 人のセキュリティ専門家を対象とした個別調査の結果に基づき、2020 年に IT セキュリティチームのサイバーセキュリティに関する経験がどのように変化し、今後の IT セキュリティの提供に何をもたらすのかを明らかにしています。

作業量が増加し、知識も拡充

テクノロジーの活用によって組織の分散化とデジタル化が実現する中、IT 担当者は、新型コロナウイルスの感染拡大でさまざまな制限と制約を受けながらも、組織の活動を継続させるために重要な役割を果たしました。

その一方で、攻撃者はパンデミックがもたらしたチャンスをいち早くものにしました。その結果、IT 部門の 61% が、2020年 に自社を標的としたサイバー攻撃の件数が増加したと報告しています。

したがって、2020 年の間に IT 部門に対する需要が高まったことは当然と言えます。回答者の 63% がセキュリティ以外の作業量が増加したと回答し、69% が IT セキュリティの作業量が増加したと回答しました。

しかし、2020 年の間にサイバー攻撃の増加 (82%) とセキュリティ関連の作業量の増加 (84%) に直面した IT 部門の大半は、セキュリティのスキルと知識の強化も達成していました。

逆境で高まったチームの結束

パンデミックはさまざまな課題をもたらしましたが、調査対象となった IT 部門の 52% は 2020 年にチームの士気が高まったと回答しています。しかも、課題が深刻だった IT 部門ほど士気が高まっています。たとえば、ランサムウェアの被害に遭ったチームは、被害に遭わなかったチームに比べて、チームの士気が高まったと回答する割合がかなり高くなっています (60% 対 47%)。

チームの士気は、パンデミックにおける外的環境や個人の状況にも影響されますが、今回の調査結果からは、目的と価値観を共有し、共に逆境に立ち向かうことが、IT 部門の結束と士気の向上につながったことがわかります。

2020 年の経験が IT 部門の規模拡大を目指すきっかけに

2021 年を迎えるにあたり、多くの IT 部門は社内外の IT 部門の規模を拡大し、高度なツールやテクノロジーの導入を計画しました。

今回の調査では、IT 部門の 68% が 2023 年までに社内の IT セキュリティスタッフの増員を見込んでおり、56% が同時期に他社に委託している IT セキュリティスタッフの増員を見込んでいることがわかりました。

圧倒的多数 (92%) が、件数と複雑さの面で深刻化する脅威への対処において、AI の活用に期待をかけています。

調査結果の全文をお読みいただけます

2020 年の各国・各業種の経験や、将来の IT セキュリティ計画など、さらに詳しく知りたい方は、「The IT Security Team: 2021 and Beyond」をご覧ください。

「The IT Security Team: 2021 and Beyond」調査は、市場調査を専門とする独立系調査会社 Vanson Bourne 社によって 2021 年 1 月と 2 月に実施されました。この調査では、30 か国 (米国、カナダ、ブラジル、チリ、コロンビア、メキシコ、オーストリア、フランス、ドイツ、英国、イタリア、オランダ、ベルギー、スペイン、スウェーデン、スイス、ポーランド、チェコ共和国、トルコ、イスラエル、UAE、サウジアラビア、インド、ナイジェリア、南アフリカ、オーストラリア、日本、シンガポール、マレーシア、フィリピン) の IT 意思決定者 5,400 人に聞き取り調査を行いました。すべての回答者が、従業員数 100 人から 5,000 人の組織に所属していました。